こんな方へ向けた記事です。
こんにちは。
私は、J1リーグの下部組織出身で現在は強豪大学の体育会サッカー部で活動しています。
自分の経験から得たものを発信していきます。
今回はアンカーについての記事です。
アンカーとは一体なんなのか。
ポジションの名前です。
フォーメーションが異なると呼び方も違くなります。
また、ボランチとも求められることが違います。(チームによって様々)
アンカーではどんな能力が必要なのか、具体的に説明していきます。
最後に参考にするべき選手も紹介するので、参考にしてみてください。
アンカーとは。
アンカーとは守備的ミッドフィルダーのことを指します。
このようにフォーメーションが4-3-3や4-1-4-1の時の真ん中にいる選手のことです。
ボランチとは何が違うの?
名前の通り、アンカーと言われているのは、守備に重きを置いた役割を担っています。
ボランチとはポルトガル語でハンドルという意味を持っています。
チームの舵取り役で、攻守においてバランスを取るポジションです。
アンカーは攻撃の起点でもあり、とても重要な役割をになっています。
アンカーで必要な能力5選
アンカーに必要な能力を5つまとめました。
- ビルドアップ
- 展開力
- 危機察知能力
- ボールダッシュ能力
- サポート
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ビルドアップ
ボールを後ろから繋いで前進させていくチームにアンカーのビルドアップ能力は必須です。
なぜなら、相手が前からプレッシャーをかけてくる場合には、一番プレッシャーがかかる所だからです。
しっかりと止める蹴るができる選手が求められます。
的確なポジション取り
相手のフォーメーションによってどこにポジションを取るのか。
例えば、相手が1トップと2トップで取るべきポジションは違ってくると思います。
☑1トップの場合
相手FWが背中で消しながらプレッシャーをかけてきたり、またはトップ下がマンツーマン気味でかけてくる場合があります。
いずれにせよ、センターバック2枚に対して相手FW1枚なので数的有利です。
無理に降りて受けようとせず、1トップの背中から少しずれて受けたり、センターバックに運ばせて3人目のサポートをすることも頭に入れておきましょう。
☑2トップの場合
相手が2トップの場合は、フォーメーション的にいえば、アンカーはフリーな状態です。
ですが、止まっているだけではボールを受けられるず、ハマってしまうこともあります。
センターバックから直接ボールを受けられない場合は、サイドバックから横のサポートでボールをもらう。
サイドバックに入った時に、横のサポートがないと、相手ボランチが困ることがないです。
相手のボランチがアンカーに来たら、インサイドハーフが空いてくる。
逆のトップがついてきたら、作り直して、逆のセンターバックに持って行く。
逆のFWが来ても、アンカーの方が先にポジションを取れているため、比較的スペースがあります。
恐れず受けましょう。
図のように相手を迷わせるポジションに立ちましょう。
それでも受けづらい場合は、センターバックの間に降りて3-2を作り出すこともいいと思います。
展開力
自陣からのビルドアップにしても、相手敵陣に押し込んだ形にしても、アンカーのボールタッチ回数は増えます。
アンカーからの配給が多くなるわけですから、サイドに蹴り分けられる展開力は必要となります。
展開力を上げるために必要なこと
- 狭い局面でのターン
- 逆を見ておく
- キックの質
狭い局面でのターン
アンカーはポジション上、相手から囲われる形でボールを引き出すことが多いです。
受けるスペースは狭いことが多いでしょう。
その中でいかに打開して行くか、が問われます。
もちろん簡単にプレーすることは大事ですが、常に相手からずれたポジション取りをする事で、ターンできるスペースを生み出します。
体の向きで相手を吊り出してターンするなど、工夫が必要です。
逆を見ておく
センターバックがボールを持っているときは前線を、サイドバックが持っているときは、逆サイドハーフを見ることで、全体が見えてきます。
常に逆を意識する習慣がつけば、視野が広くなります。
逆を見る意識は私がずっとしていることです。
あなたも意識してみましょう。
キックの質
どこまで視野が広くても、ちゃんとボールが蹴れなければ意味がありません。
まずはボールの飛距離。
蹴れる選手は重宝されます。
そしてボールの質。
相手が次にプレーしやすいボールを蹴れていますか?
低弾道のボール蹴れますか?
インサイドキックで強いボール蹴れますか?
質は毎日の積み重ねです。
パス一本、こだわり続けましょう。
危機察知能力
チームに安定感をもたらすために、守備でチームに貢献することが求められます。
危機察知能力と書いていますが、具体的には以下のようなことです。
- セカンドボールの回収
- 味方のカバーリング
- 守備のスイッチを入れる
セカンドボールの回収
セカンドボールを拾うことで、チームに安定感をもたらせます。
五分五分のボールを拾えると、自分達の時間ができて、試合を有利に運べます。
セカンドボールを拾うためには、
- 予測
- ポジショニング
どこにこぼれるか、相手の体の向き、目線からも予測することができるでしょう。
ポジショニングは常に味方のセンターバックと、インサイドハーフとの距離を意識して、その間にしっかりポジションを取ることが大事です。
味方のカバーリング
サイドバック、センターバッグが釣り出される展開が試合中あると思います。
その穴をアンカーがしっかり埋めることができれば、ピンチを防げるでしょう。
守備のスイッチ
どこからハメに行くのか、前の選手に声をかけましょう。
センターバックの選手も一番後ろから見えていますが、アンカーの選手が主導的に前の選手を動かすことが必要です。
前から行く場合、アンカーの選手は真ん中を開けて、取りに行かなければいけないため、アンカーの選手が誘導させないといけません。
自分が取りやすいように前の選手に支持を出しましょう。
ボールダッシュ能力
ボールを奪い切る能力です。
アンカーの選手がボールを奪うことができれば、カウンターのチャンスが多くなります。
また、前からボールを奪いに行く守備をしている時に、はまっていても、アンカーでボールを取りきれなければ、ピンチにつながります。
紙一重のところになりますが、アンカーにとってボールを奪う能力は必須です。
最後に、参考にすべき選手を紹介しするので、試合を見て、ボールの奪い方を学んでください。
サポート
アンカーはピッチの真ん中に立つわけですから、どこにでも顔を出すことで、相手から嫌がられます。
サポートで意識すること
- 3人目の意識
- 横を作る
特にこの2つを意識しましょう。
3人目の意識
前へのサポートです。
センターバックからインサイドハーフに入った時のサポート。
インサイドハーフは後ろ向きでもらうことが多いです。
アンカーが前を向いて落としを受ければ、チームとして前進できます。
横を作る
ビルドアップのところでも述べましたが、横のサポートあると、誰がアンカーに行くのか相手は迷います。
FWが絞れば、センターバッグに返す。
ボランチが食いつけばインサイドハーフが空く。
こうして相手のプレッシャーを回避することができます。
☑次のプレーを頭に入れておく
ボールを受けることばかり考えていると、サポートが遅くなります。
次ボールがどこにいきそうなのか。
どこにボールを繋げば効果的か。
このことを頭に入れることで、サポートが相手より数段速くなります。
予測と反応が大切ですね。
参考にするべき選手
参考にすべき選手を紹介します。
- 遠藤航
- セルヒオ・ブスケツ
- ジョルジーニョ
- ロドリ
- ファビーニョ
日本人では、遠藤航選手を参考にするといいと思います。
海外では、マンチェスターシティ、リヴァプールのアンカーは注目でしょう。
レベルの高い試合を見ることであなたの成長につながることは間違いありません。
DAZNみよう。
まとめ
- ビルドアップ
- 展開力
- 危機察知能力
- ボールダッシュ能力
- サポート
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