- オーバラップって何
- オーバーラップの効果は何。
- どうすればうまくできるのか。
本記事の内容
- オーバーラップとは
- オーバーラップメリット
- うまくオーバラップするコツ
私は、J1リーグの下部組織出身で現在は強豪大学の体育会サッカー部で活動しています。
自分の経験から得たものを発信していきます。
オーバラップってなに?
ボールを保持している選手の後ろから、ボールを持っていない選手が追い越す動きのことをいう。
特にサイドバックがサイドハーフの選手を追い越す場面が多い。
ボールを持っている人に対して、外から追い越して行くことをオーバーラップ、内から追い越して行くことをインナーラップというが、現在では、どちらもオーバーラップとして扱われている。
オーバラップのメリット
- 数的優位を作り出せる。
- 選択肢を多く作り出せる
- おとりとして使える
- 時間を作り出せる
- 勢いをもたらす。
こんなところでしょう。それぞれについて詳しく説明していきます。
☑数的優位を作り出せる
味方を追い越す動きによって、相手に対して2対1を作り出すことが出来る。
例えば、単純にサイドハーフの選手にボールが行き、その後ろからサイドバックの選手が追い越すとしよう。
そうするだけでも、相手に対して2対1が出来て数的優位にたてる。
☑選択肢を多く作り出せる。
上記の例のように、サイドバックがサイドハーフの選手を追い越すとする。
その時、ボールを持っている選手は、自分でドリブルするか、サイドバックの選手に出すか、少しためてスルーパスをだすか、タイミングをまってクロスを上げるか。など多くの選択肢を有することになる。
サイドバックが追い越さなかったら、ボールを持っているサイドハーフの選手は相手に対して、ドリブルを仕掛けること、後は下げること、くらいしかなかった。
このようにオーバーラップをするだけで局面を変えることができる。
☑おとりとして使える
選択肢を多く作り出せると一緒だが、オーバーラップをおとりにすることで、(相手の意識を外に向ける)中の選手がフリーになっていたりする。
おとりとして使うふりをしてオーバーラップした選手を3人目で使うこともできる。
☑時間を作り出せる
上の例同様、サイドハーフがサイドバックを追い越すとする。そうすると相手は、サイドバックの選手が気になって、ボールを持っている選手に対して奪いに行くことが出来ません。
そうなると、ボールを持っている選手と距離を取ります。そしたら時間が生まれますよね。中に入っている選手は動き直す時間が、ボールを持っている選手は中をみて合わせることにできる時間が、できます。
その結果、ゴールが生まれやすくなったりします。
☑勢いをもたらす。
サッカーにとって勢いというものはとても大切です。相手が、自分たちのゴールに流れるように迫ってきたら、焦りますよね。ゴールに向かって、ボールも人も向かえば、自然と勢いがでます。その結果、相手のミスが起こり得点につながると言うこともあります。
この勢いによって、歓声や雰囲気なども変えて、自分たちのペースになることもあるのです。
オーバーラップのコツ
オーバーラップはタイミング鍵を握っています。
☑タイミング
言葉で説明するのは難しいのですが、「いける」というタイミングが存在します。
何個かパターンを紹介します。
- 1.味方にボールを預けてそのままその選手を追い越していく。
- 2.逆サイドからサイドハーフに展開してきて、その選手を追い越す。
- 3.仕掛けようとしている選手を追い越す。
- 4.後ろ向きの選手を追い越し、おとりになり前を向かせる。※
1.味方にボールを預けてそのままその選手を追い越していく。
これは単純だけど出来ていない選手が結構多いです。
パス出して終わりじゃなくて、サポートを込めたオーバラーップです。
2.逆サイドからサイドハーフに展開してきて、その選手を追い越す。
展開してきそうだなーと思ったら準備しておきましょう。ボールがサイドハーフの選手につく前に、自分とサイドハーフの選手に距離があったらスタートしましょう。
これは上記でいった「勢い」がうまれます。
3.仕掛けようとしている選手を追い越す。
前を向いている選手に対して、追い越すことでその選手に時間と選択肢を作り出すことができる。
4.後ろ向きの選手を追い越し、おとりになり前を向かせる。
ボールを持っている選手が後ろを向いていて、後ろでサポートしようとしたが、内側から相手が来ていて、ボールをもらっても展開できない時は、
ボールを持っている選手を追い越すことで、おとりになり、その選手が前を向けたり、展開できたりする。
※注意点、後ろを向いている選手に対してむやみに追い越すのは注意。
なぜなら後ろを向いているのに追い越したら、後ろのサポートがなくなることもあり、そこで取られたらピンチになるから。
後ろ向きの選手に対して、自陣や低い位置の時は、後ろでサポートして、素早く展開する方がいいかもしれませんね。
☑ボールが出てこなくても動きを止めない。
ボールが出てこなくても動きを止めない。なぜかというと、ボールを持っている選手はスルーパスを狙ってタイミングをずらしているのかも知れないし、3人目で受けさせようとしているのかもしれないからです。
実際に、なんで止まるんだよって思う場面、私も多くあります。ずっとトップスピードじゃなくてもいいが、止まらない方が良いと思います。
まとめ
・オーバーラップとは追い越す動きのこと。
・オーバラップのメリットは
- 数的優位を作り出せる。
- 選択肢を多く作り出せる
- おとりとして使える
- 時間を作り出せる
- 勢いをもたらす。
・オーバーラップのコツはタイミング。
是非参考にしてみてね。
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