- マンツーマンとゾーンそれぞれのメリットデメリットが知りたい。
- それぞれの詳しいやり方(戦術)を知りたい。
- 意識することを知りたい。
こんな悩みを持った方に是非見てもらいたい。
私は、J1リーグの下部組織出身で現在は強豪大学の体育会サッカー部で活動しています。
自分の経験から得たものを発信していきます。
マンツーマン、ゾーンそれぞれのメリットデメリット
マンツーマンのメリット
- 一人一人が負けなければ問題ない。
- ミスマッチが起きにくい
それぞれ詳しく解説していきますね。
☑1対1負けなければ問題ない。
マンツーマンディフェンスはそれぞれ1対1の状況を作ります。
各々が1対1に負けなければ、特に問題ないです。
ですが、攻撃側の方が主導権を握っているため完璧に封じ込めるのは厳しいところもあります。
従って、守備側が不利な状況なので最後にやらせなければOKです。
身長の差で相手の方が有利な場合もあると思います。
そんな時は、相手に体をぶつけフリーな状況でボールを触らせないことが大切です。
☑ミスマッチが起きにくい
あらかじめ、相手の情報があれば、誰が誰にマークをつくかはっきりします。
なので、サイズの違いすぎるマークになることはリスクとしては低くなります。
普通は高くて強い選手にはそれ相応の選手がマークにつきますね。
チームの平均身長が小さいときは、高くて強い選手にはマークを二枚つけるなどの工夫も出来るかと思います。
マンツーマンのデメリット
- 1対1負けるとピンチ
- マークのつけない選手が多いと不利
- ブロックなどで剥がされやすい
- ゴール前を空ける形になる
☑1対1負けるとピンチ
単純に1対1の勝負になるので、そこで負けると失点につながります。
一人ひとりの責任が重くなります。無責任にならないという点に関してはメリットとも捉えることが出来ますね。
☑マークのつけない選手が多いと不利
背の高い選手がそろっていても、個人戦術の能力が低い選手が多いと不利になります。
マークをつくのが苦手な選手も多いです。本来はストーン(跳ね返し役)の選手も出場選手の状況によってはマークになることがある。
そーなると1対1負ける可能性もで出てきて失点につながるかも知れません。跳ね返すのが得意な選手が多いならばゾーンの方が良い。
☑ブロックなどで剥がされやすい
図のようにマンツーマンだと攻撃側はマークしている選手に対して、ブロック役を用意し、味方をフリーにさせつことがあります。
また、マンツーだと守備側は攻撃の選手についていく形になるので、後手を踏みやすく、トリックプレイに引っかかりやすかったりもします。
ブロックさせないことや、トリックプレイに対しての予測を持っておくことが大切です。
☑ゴール前を空ける形になる
マンツーマンだと図のような形になると思います。ストーンはいるにしろ、その後ろに速いボールがきてキーパーもでれないと一気にピンチになります。
マークついている状態だと、クリアも仕切れずにこぼれ球が発生しやすくもなります。
解決策としてはダブルストーンにするチームもあります。
ゾーンのメリット
- ボールが来たら跳ね返せば良いだけ
- カウンターしやすい
- ど真ん中でズドンは相手からすると難しい
- キーパーのでる位置がはっきりしている
☑ボールが来たら跳ね返せば良いだけ
ゾーンだと自分の立つべきポジションにしっかり立つこと、動かないことが大切です。
ボールが自分のところに来たら跳ね返す。それだけです。ただ、曖昧なところにボールが来ることも多いので声をかけて、はっきりすることが大切です。
☑カウンターしやすい
ゾーンだとマークをついているわけではないので、前に飛び出しやすいです。
キーパーがキャッチする場面があれば、マンツーマンの時より断然カウンターにつながります。
コーナーからカウンターを狙うチームもあります。
☑ど真ん中でズドンは相手からすると難しい
上の図のような守備の立ち位置だと相手側からすると真ん中でドンピシャでズドンっていう形は難しいと思います。
なぜなら、危険な場所に人がしっかりと居て、なおかつ高くて強い選手が配置されているからです。
☑キーパーのでる位置がはっきりしている
あらかじめ「この場所はキーパーがでるから他は守備の選手頼む」という話し合いが出来るはずです。
そすることによって、ファンブルもなくなり、キーパーも自信を持ってボールにでれると思います。
ゾーンのデメリット
- ショートコーナーの対応がしづらい
- 2次攻撃の時ピンチになりやすい。
- ゾーンの外からの攻撃に対応しづらい
- 身長の低いチームは向かない。
☑ショートコーナーの対応がしづらい
マンツーマンではないので、ショートコーナーでボールをずらされたりすると、誰が誰に行くのかはっきりせず、曖昧になってしまうこともあります。ショートコーナーに相手が3人くらい関わるとフリーでボールを持たれる状況になる。
解決策
- あらかじめショート対応を決めておく
- ストーンをずらさない
- 全体のラインを上げる
☑2次攻撃の時ピンチになりやすい
コーナーキックを跳ね返したが相手のところにボールが行ってしまった。この場面の時、最初からマークをついているわけではないので、誰が誰をつくのかはっきりしないことになります。マークをつくのかすらもわからない状況になるでしょう。
解決策
- マークをつくなら、ボールに近い相手からマークにつく
- つかないなら、全体でラインアップしゾーンを維持する。
☑ゾーンの外からの攻撃に対応しづらい
例えば、ストーンの前でフリックされたり、ファーで折り返されたりするとピンチにつながりやすいです。単純にボールがずれると対応しにくくなるのですが、そこにフリーで勢いよく攻撃側は肺ってくるのでピンチになりますよね。
解決策
- ボールが頭を越したら、セカンドボールの反応を上げる。
- 自分の前では触らせない。
☑身長の低いチームは向かない
セットプレイにおいて背が高い方が有利なのはわかっていると思います。ゾーンディフェンスだとなおさらなんです。
守備側はその場でジャンプするのに対して攻撃側は勢いよく助走してジャンプしてきます。
身長の高い選手が多くないなら、マンツーのディフェンスを身につける方が良いと思います。
意識すること(個人戦術)
・マンツーマン
- 前は絶対にやらせない
- 腕でしっかり相手を把握する
コーナーキックやフリーキックの時相手とボール同時に視野に入れるのは厳しいです。相手が後ろに居たら無理ですよね。ボールは絶対に見てください。相手は腕で把握しましょう。
突っ立っていてはいけません。相手が後ろに行こうとしたら、腕で少し押さえながら自分の位置もずれます。
最悪後ろでやられる分には良い。相手が後ろに逃げていきました。でもボールは見ています。頭を越えそうだと思ったら下がって、相手とゴールの間に入れば防げる場面もあります。
前ではやらせないこと、とても大事です。
・ゾーン
- 動かない
- 曖昧なボールも積極的にさわりにいく
- 声
- ショートコーナーの対応をあらかじめ決めておく
- ボールが自分の頭を越したら次のボールに対しての反応を上げる。
ゾーンは、自分の前のボールは絶対にやらせてはいけません。そして自分がいけるときは声を出してはっきりすることが大事です。
ゾーンだと一人ひとりの責任感が欠けることがあります。全員が「自分が跳ね返す」という気持ちで守備しましょう。
セカンドボールの意識を上げることも大事です。特にボールが自分の頭を超したら、セカンドの準備をしましょう。
まとめ
マンツーは1対1絶対に負けない
個人戦戦術、前はやらせない、最後に体をぶつける、腕でしっかり相手を把握する。
ゾーンははっきり誰が競るのか声をかけること。
2次攻撃、セカンドボールの意識を上げること。
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