- 「団子サッカーになってしまう。そこから抜け出したい。」
- 「団子サッカーにならないような練習方法が知りたい。」
- 「どんなことを意識させれば良いのか知りたい。」
こんな疑問を解消します。
こんにちは。ホトイです。
私は、J1リーグの下部組織出身で現在は強豪大学の体育会サッカー部で活動しています。
自分の経験から得たものを発信していきます。
この記事を読むと
- 団子サッカーになってしまう理由が分かる。
- 団子サッカーから抜け出せる方法を知れる。
- どんな意識付けをさせればいいのか分かる。
実際に私の兄が地元のサッカースクールコーチで実践したところ、低学年からレベルの高いサッカーをすることが可能になりました。
再現性は高いです。
それでは見ていきましょう。
団子サッカーになってしまう3つの理由
団子サッカーになってしまう理由を3つまとめました。
- ボールを触ることしか考えていない
- キックが飛ばない
- サッカーをよく知らない
それぞれ詳しくみていきましょう。
ボールを触ることしか考えていない
小学校低学年くらいまでは、とにかく「ボールを触りたい」ので、ボールだけを目で追ってしまいがちです。
その理由は、ゴールから逆算できていないためです。
例えば、中学生くらいになると、相手がどこを狙ってくるのかを察知することができるようになります。
理由は、優先順位の把握と予測ができているためです。
小学校低学年はどうでしょうか。
ひたすらにボールを追っかけるだけ。
守備はゴール方向からではなく、回り込んだりとめちゃくちゃですよね。
団子サッカーになってもいいという意見もあると思います。
確かに、低学年くらいの頃は、ひたすらにボールを追っかけ、楽しむことも大事かも知れません。
ただ、サッカーの本質はゴールを奪い合うことなので、ゴールから逆算して考えることが必要です。
攻撃も守備も、ゴールを意識することから始まります。
ボールを触ることだけ考えていると団子サッカーになってしまいがちですね。
キックが飛ばない
そもそも小学低学年だとキックが飛ばないので、コートを広く使えないこともあります。
小学生の中でも、サッカーをよく理解しようとしている子は多くいます。
ですが、技術的な問題で、団子を抜け出せないことはよくあることです。
例えば、こんな感じです。
- ボールを受けて逆サイドの味方を確認したが、そこまでキックできない。
- 団子の中に入ってしまったために、そもそも蹴れない状況。
ドリブルで抜け出すことや、そもそも団子の中に受けに行かなければいいと思うかも知れませんが、なかなかそうもいかないのです。
小学生だと特にボールを、向かえに行きたくなるし、ドリブルしか考えないとより団子サッカーになってしまいます。
キックの問題であれば、練習で改善できます。
キックが飛ばないことが団子サッカーの原因のこともあるので練習で改善しましょう。
サッカーをよく知らない
小学生なら「サッカーをよく知らない」子が大半です。
テレビでは日本代表選や、カップ戦の決勝くらいしか放送されないので当たり前かと思います。
サッカーを知らないとどうなるのか。
- ボールを触ることが目的になる
- ただの球蹴りになる
- 相手の存在を認知できない
こんな所です。
団子サッカーの特徴とも言える、「ボール触りたい!」っ状態になります。
そして相手の存在を忘れ無我夢中にボールを追っかけることになります。
まずはその過程を経験することが大切ではあるとおもいます。
しかし、その期間が短ければ短いほど、サッカーは上達していきます。
本質に触れることが何よりも大切
サッカーを知るためには、プレー集でもなんでもいいのでサッカーに触れることですね。
小さい頃にどれだけイメージを持てているかがポイントかも知れません。
団子サッカーから抜け出す練習方法3選
団子サッカーから抜け出す方法練習方法を3つまとめました。
- パス練習
- パス&シュート
- 4ゴールゲーム
それぞれ詳しくみていきましょう。
パス練習
団子サッカーから抜け出すにはパス練習は必須です。
理由は、団子サッカーになる原因が下手な子が多いためです。
例えば、ドリブル練習だけのチームとパス練習だけのチームだとどちらが団子サッカーになりやすいでしょうか。
ドリブル練習だけのチームですよね。
ドリブルに注力した結果、ボールを触ることが目的になります。
もちろん、ボールを運ぶことも大切ですが、「止める」、「蹴る」ができないと団子サッカーからはなかなか抜け出せません。
練習パターン2つ紹介します。
対面パス
その名の通り、単純に向かい合ってトラップしてパスを繰り返すだけです。
基礎中の基礎ですが、大学生や、プロになっても練習メニューとして結構やります。
特に近年、止める、蹴る意識は高まっています。
まずは正確にボールを止める、そして正確に返すことを心がけましょう。
ボックスパス
図のように四角形になって、時計回り、反時計回りにボールを回していきます。
この練習で意識すること
- 予備動作をする
- 次にパスする人を確認する
予備動作をする
ボールを受ける前に、相手を剥がす習慣をつけます。
その理由は、スペースを確保するためです。
団子サッカーになってしまうのは、単純に相手に近すぎるのが原因です。
予備動作の習慣を小さい時からつけておけば将来苦労することは減ります。
大学生やプロでもできない選手いますよ。
どんな感じで受ければいいのか。
チェックの動きをしましょう。
チェックの動きとは、相手の逆を取る動きです。
例えば、裏抜けしようとして相手が動いたら、戻る。または、足元で受けようとして、裏抜けする。
こんな感じで相手の逆を取れれば、受けた時にフリーでボールを触れるので、選択肢が多く持てます。
予備動作の習慣をつけましょう。
次にパスする人を確認する
ボールを受ける前に予備動作にプラスして、次にパスする人を確認しましょう。
その理由は、プレースピードを早くするためです。
団子サッカーになってしまうのは、ボールだけをみているためです。
ボールしか見ていないと、みんながボールに集まって行くのは必然ですよね。
予備動作では相手を認知する習慣をつけます。
そして、次の人を見る習慣をつけることで味方を見る癖をつけることができます。
見るタイミングは?
味方がボールを蹴る前と移動中の2回確認できたらベストです。
ただ、プロでもできていない人は多いので、ボールを受ける前だけで良いと思います。
1回だけ、味方を確認する習慣をつけましょう。
パス&シュート
団子サッカーになってしまっているなら、パスの意識づけを行うべきです。
なぜなら、ゴールを奪うための手段がほぼドリブルになってしまっているためです。
ドリブルだけになると、相手チームはボールに群がってきて、見方も寄ってきてしまいます。
そんな状況を回避するためには、パス&シュートがおすすめです。
- 二人一組でパス交換をしながらシュート。
やるのはこれだけでとてもシンプルです。
大学生やプロの選手も、3人1組で相手を想定しながらシュート練習を行ったりします。
意識すること
- スムーズにゴールまで行くこと
- ゴールの位置と見方の状況把握
大きくはこの2つです。
スムーズにゴールに向かうためには、ボールを「止める」、「蹴る」、「運ぶ」ができないといけません。
動きながらボールをコントロールするので、スムーズに行くのは意外と難易度が高かったりします。
例えば、味方の走っているよりも後ろにパスをしてしまい止まってしまうことがあります。
パスの強さ、出す場所、など修正しながら行っていきましょう。
4ゴールゲーム
ゴールを意識させる目的で4ゴールのゲームはとてもおすすめです。
なぜなら、目的を「ボールを触ること」にしないためです。
団子サッカーになってしまうのは、「早くボールを触りたい」ってなってしまう子が多いからです。
目的がボールを触ることではなく、みんなでゴールを奪うことだと意識させましょう。
2つゴールがあるのでどっちを攻めてもいいです。
意識させることはこちらです。
- 相手が少ない方のゴールを目指す
- 人が多いと思ったらパス
相手が少ない方のゴールを目指してみよう。
まずはこのくらいからスタートしてみましょう。
数人は、逆側のゴール前に立ってボールを呼び込んだり、少し考え出す選手がいると思います。
ただ、ドリブルで強引に相手のいる方に突っ込む選手が出てくると思います。
人が多いと思ったらパス。
1.2人だったら抜いていける子はいるかもしれませんが、団子になってくると1人じゃ高いできません。
まずは近くの人でもいいので、パスをさせる意識を持たせましょう。
徐々に団子が溶けていくと思います。
団子サッカーにならないための意識付け
団子サッカーにならないための意識付け方法を2つ紹介します。
- サッカーの試合をみる
- 考えさせる
上記では練習方法を紹介しました。
それに加えて、私生活、練習中で意識付けできるなとおもったところをまとめました。
それぞれ詳しくみていきましょう。
サッカーの試合をみる
サッカーをしらない子が圧倒的に多いので、試合を見るようにしましょう。
勉強感覚ではなく、楽しんで見て欲しいです。
なぜなら、サッカーを好きになれば自然と「うまくなりたい」って思うようになり、練習への取り組み方が変わってきます。
サッカーの試合は長いので飽きることもあると思います。
僕もつまらない試合は途中でケータイ見たりしてしまいます。
サッカーの試合でなくても、誰かのプレー集だったり、サッカーに触れる機会をできるだけ作りましょう。
可能なら、スタジアム観戦がおすすめです。
ぜひ休日にはサッカー観戦へ行きましょう。
考えさせる
低学年の選手達にも、プレーを振り返ったりどうしたいのか、考えさせる習慣をつけましょう。
なぜ考えさせると良いのか。
- 理解を深められる
- 同じミスを繰り返さない
大きくはこの2つです。
例えば、コーチに言われたことをただ、こなす選手と、言われたことに対して自分なりの工夫をしながら行う選手ではどちらが成長していくでしょうか。
ほぼ確実に後者なのは分かると思います。
ではどうやって考えさせるかが一番重要になってきます。
選手に発信させる
発信させることが大切です。
選手が発信するためには、コーチが上手く聞き出さなければいけませんね。
全体のミーティングのなかではなかなか手を上げる選手は少ないと思います。
個別に練習中に呼び出してみたり、選手どうしで、コミュニケーションをとる時間を設けるのはかなり大切かなと思います。
考える習慣がつけば少しずつ団子サッカーではなくなっていきますよ。
まとめ【団子サッカーから抜けるためには。】
- キックの上達
- サッカーを知る
大きくはこの2つです。
練習では、ドリブルだけではなく、パスの練習を増やしていくことが重要です。
止める、蹴る、運ぶが上達すれば勝手に団子からは抜け出せます。
サッカーを知るためには、サッカーの試合を見ることが一番です。
1試合全部見るのは飽きてしまうこともあるので、最初はスパープレイ集とかでも良いともいます。
サッカーに触れる機会を多くしましょう。
今回は以上です。
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